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趣味コン・フリータイム、選ばれる男子たち



今回の趣味コンイベントは、鉄道大好き鉄男に鉄子、あるいは神社仏閣の写真撮りマニアの集まりといったものではありません。

さらにいえば、デパ地下食品売り場での試食歩き、露天風呂や公園での覗き見といった何か特殊な趣味を持った男女の集まりというわけでもありません。

主催者により身元の確かな人がチョイスされているとはいえ、特段うるさい参加条件が設けられているわけでもなく、年齢は20から30くらいまで、なんでしたら無趣味が趣味の人でもかまいませんよといったゆるいもので、喫煙者は除外だの、バツイチはどうのといった無粋なものもありません。

ホットヨガをやるわけではありませんから、男子もレオタードや水着でなくとも普段着でいいわけです。

ただ、男女均等に頭数がそろわないと具合が悪いので、とにかく万難を排して何があっても這ってでも来てくださいということで、当日は、カフェの厨房のオッサンもひっぱり込まれたのでないのか、という年齢がよくわからない人も紛れ込んでいて店内はほぼカオスです。

主催者の挨拶が終わると、男女が分かれ、5分ほどの初対面の顔合わせのトークタイムです。

女性はテーブルの定位置に座り、5分トークが終わると、男子だけが回転寿司のようにぐるぐると席を移動し、入れ替わり自己紹介をしていきます。

真子さんも、15人ほどの男子を相手に、時に愛想笑いを浮かべ、時にジッとまなざしを固定させ、チャラ男やマッドマックスふうと如才なく話を合わせます。

とっかえひっかえ15人の男子と会話するという機会は、20年以上生きてきてそうはありません。

5分トークの間、忙しく入れ替わる男子の本質を見抜かなければいけませんが、好みの男子であれば、一瞬にして時は去りゆくという感じです。

しかし、そうでもない男子だと、時がぐ~んと五次元空間にまで間延びしたような感じで、もうグッタリです。

男子とのトーク中、真子さんは近所に住むセレブねえさんがいっていたオトコ選びのポイントを思い出していました。

セレブねえさん曰く、「自分に自信のない男ほど話を盛って大きくみせようとするから気を付けなさいよ」ということで、以下、チャラ男はダメ、ヒモ男も当然ダメ、キモイのはもっとダメ。ギャンブル男は論外。この人は私の力で変えてみせるというのは幻想にすぎない、ということです。

ですから、真子さんも男子が入れ替わるたび、
< はい、スルー > < はい、一丁あがり > < はい、宇宙の果てまでいってらっしゃい > < はい、もう二度とあなたと会うことはないでしょう > < はい、スレンダー白澤に歩道橋の上から放り投げてもらいなさい > < はい、ネクスト > とセレブねえさん基準で男子を値ぶみしながらサッサとさばいていきます。

真子さんが一息つきながら、マナミさんやスレンダー白澤に目をやると、マナミさんは大口を開けてケラケラ笑いながら、たい焼きの鉄板のあぶり具合で皮の食感がどうのとか、あんこと皮の配分比率で旨味がどう変わるとか、将来たい焼き専門の業界紙を作って、ゆくゆくはたい焼きを日本の一大産業に育てたいとか、一体お前は何様かよといった話をしています。

白澤スタイリッシュはというと、対面した男子の目をジッと見ながら、まるでそのオトコの守護霊か指導霊とでも話をしているかのように時々無言でうなずくだけで、お地蔵様のような面持ちで完全に聞き手に回っています。



1時間ちょっとの回転寿司ふう5分間トークを終え、男女が打ち解けると、その後はフリートークタイムになります。

真子さんの予想通り、やはり一番人気はクール&ビューティ白澤です。

整理券を配らないといけないほど、男子はそれはもう見事というか絵に描いたように、われ先にとスレンダー白澤のところに向かい、列をなしています。当然、他の女子は面白くありません。

で、女子はというと、これもまた似たようなもので、真子さんが目をつけた手乗り文鳥男子の回りに群がっています。

< 一体どいつもこいつも >と真子さんは腹の底で嗚咽し、憤りを禁じ得ませんが、しかしこれが現実、やっぱ男も女も見た目なんだ、とあきらめるしかありません。

窓際に、一人ぽつんと群れから離れて、寂しげにしている男子がいました。ちょっと小太りでひ弱な、確か葛飾から来たとかいう大学生です。年齢も同じという気安さもあって、真子さんはその男子に「今日も良いお天気でなによりですね」とBBAくさい挨拶で近づきます。

小太り男子は、真子さんに声を掛けられ、突然熊にでも遭遇したかのように少しばかり身をすくめますが、

「ええ、そうですね、かなり曇っていますけど」と、がてんのいかない顔で答え、

「確か、葛飾のほうからいらしたんですよね~」と真子さんが聞くと、

「ええ、まあ」と小太り系ひ弱男子は気のない返事を返します。

「よかったら、美味しいたい焼き作りの見習い職人がいますから、こっちで話しませんか」と真子さんは小太り男子の腕を強引に引っ張ります。

そのみなぎるパワーに、小太り系はあらがう余地もありません。

「こちらが、たい焼き職人で今売り出し中の若手芸人の後藤マナミさんです」と愛想笑いで真子さんはマナミさんを紹介します。

マナミさんは、< 煮るなり焼くなりどうとでもしてくれ~ >と心の底に熱い義憤をたぎらせながら、とりあえずにんまり顔で対応します。

そして、この無理やりつれてこられたひ弱系男子をふびんに思ったのか、

「まあ、両手に美女ということで」と、いたわりとも慰めともつかない言葉をかけます。

「大学では私、クマリオンガールって呼ばれてんですけどね。え、へへ・・」と真子さん。

< へ~、そうですか。あと、30分ほどでこのイベントも締めか。まったく何の収穫もなかった >とマナミさんは壁の時計をチラチラみます。

「大学生でしたよね~、どんなお仕事されてるんですか」と真子さんは小太りに聞きます。

< 大学生が仕事してどうすんだ。まじめに勉強してろ。親が泣くぞ >マナミさんは、来るんじゃなかった、と後悔の念にさいなまれます。

マナミさんが目を付けていた爽やか体育系ヒゲ男子はスレンダー白澤の傍に張り付き、鼻の下をのばしています。

マナミさんはグッタリと疲れ、ソファーにもたれかかり、これが終わったら、たい焼きを死ぬほど食いたいとぼんやり考えていました。

その時、「あの~」とマナミさんの頭越しに声をかける男子がいました。

マナミさんが、はっとして起き上がると、あの爽やか系ヒゲ多少濃いかもしれない男子です。

「あ、はいはい」とマナミさんが寝ぼけたような顔で答えます。

「僕はあの~、あなたと一番相性が合うそうです」と爽やか体育系男子。

「え、なんのことですか」

「白澤さんにみていただいたんですが、運命の人だそうです」

「は、え、なに」マナミさんはなんのことやらさっぱりわけがわかりません。

「付き合うと、かならずいいことがあるそうです」と爽やかヒゲ男が照れくさそうに話します。

その時、突然ロトで3億円が当たったような衝撃がマナミさんの体にビリビリと走ります。

< 得体のしれない奴だと思ったが、案外シラサワ良い奴かもしれない >とマナミさん。

そのやりとりを隣で耳をそばだてていた真子さんは、思わず、

< シラサワ~、ウソでもいいから手乗り文鳥に、あの人が将来の奥さんになる人だといえ~コラ! >と心の底で叫んでいました。



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